相続のトラブルは、誰もが直面する可能性があります。
相続に関わる多くの事案を見てまいりましたが、トラブルの根元は、大半が、相続をきっかけにトラブルが表面化する数年前、数十年前から存在しております。
ですので、本当は、相続が争族になる前に、しっかりと準備しておくのが望ましいのですが、人間、面倒なことはどうしても先送りにしがちです。
そして、表面化してしまったトラブルは、根が深い分、どうしても感情が先に立ちます。
ですので、法律の視点から見るとそれほど複雑な事案ではないのに、解決の糸口がつかめず、困り果てているケースが見受けられます。
そのような場合、まずは弁護士に相談してみませんか?
目次
弁護士を立てるメリットについて
1 相続人間の話し合いを進めることができる
相続人の方には、とにかく相手とコンタクトを取りたくないとのご意向をお持ちの方もいらっしゃいます。
特に、長年の確執があるような場合には、相続を理由とする深刻なトラブルが無くても、とにかく相手の顔も見たくない、話し合いなどしたくない、と思われる方も多い印象です。
これで無理に話し合いを行うと、それこそ大きなトラブルを招き兼ねません。
そのようなときこそ、弁護士を間に入れるのが効果的です。
もっとも、弁護士を立てるとなると、どうしても一線を踏み越え、相手に喧嘩を売るイメージが強く、ハードルを感じる方もいるでしょう。
弊所では、事案の内容やご要望を踏まえて、対応の仕方を工夫し、まずは円満に解決すべくコンタクトするアプローチをご提案させて頂いております。
また、相続に限らずですが、弁護士が間に入ることによって、相続人間の交通整理がスムースに進み、解決に至ることが多くあります。
弁護士の役割は、決して角突き合わせ、相手方をやり込めるだけではありません。
もちろん、徹底的に争うべき場面もありますが、双方のボタンの掛け違い、感情的なしこりによってコミュニケーション不全に陥っているのであれば、まずは何が本当に問題になるのか、争点を洗い出したうえで、すり合わせを試みます。
この時点で、交通整理の結果、話し合うべきポイントが絞られることで、話が一気に進むこともあります。
2 相続に関する手続を任せることができる
いざ相続、遺産分割協議、となった場合にまずやるべきは、相続関係を明確にするための戸籍収集、また遺産のリストアップです。
しかし、戸籍を集めるにしても、戸籍の読み方から調べ始め、都度役所に申請を出し、と手間が掛かりますし、遺産のリストアップにしても、金融機関への照会のための必要書類を揃える、不動産の登記簿を取る、など面倒な作業が待ち受けています。
誰でも、時間があれば、こつこつと作業を積み重ねてこなすことは可能ですが、日中は働いているので時間的に難しい、また休日はとても手を付ける気にならないのではないでしょうか。
そのような場合、専門家に依頼すれば、面倒な作業も代わりに行ってくれます。
勿論、司法書士さんや行政書士さんも作業を行えますので、揉めていない、揉める要素が無いのであれば、まずは司法書士さん、行政書士さんにご相談を頂く方が良いでしょう。
揉める要素があれば、手続きもひっくるめてまず弁護士にご相談を頂くのが効率的です。
3 相続に関する具体的なアドバイスを貰える
親族間での話し合いは、どうしても脇が甘くなりがちで、裏付けを取らないまま相手の言葉を信用してしまい、不公平な遺産分割協議書に押印してしまう、といった事態が生じるおそれがあります。
また、相続に当たり、遺留分侵害請求のように本来請求が可能な権利を見落としてしまうおそれもあります。
そのような場合、まずは弁護士に内容を精査してもらうことをお勧めします。
すぐに弁護士を立てるのはちょっと…と思われる方でも、まず相手から提案された内容が公平なものか、不公平なものかを把握することができます。
そのうえで、弁護士を入れて話し合いをするか否かを決めるのも良いでしょう。
自分の中で、弁護士に相談するハードルを上げ過ぎないことが大切です。
4 相続に関するトラブルへの対処
もちろん、トラブルが紛争にまで発展した場合には、代理人として法的手続を採る、また法的手続に対応することになります。
弊所は、遺産分割を巡る紛争、親族や第三者による遺産の使い込みや遺言を巡る紛争など数多く取り扱った知見がありますので、是非一度、ご相談を頂けますと幸いです。
勿論、可能です。
直接お越し頂くのは勿論、遠方の場合にはウェブ会議にてご相談も受け賜っておりますので、是非一度、お気軽にお問い合わせを頂けますと幸いです。